ギャンブル依存症とオンラインカジノのスロットというのは一つの悪魔的な組み合わせだと私は思う。
日本のパチンコやスロットは4号機時代と言われる射幸心煽りまくりの機種が全盛期だったころに、もっとも多くの社会現象レベルのギャンブル依存症を生み出したと言われているけど、オンラインカジノのスロットが持っている危険性は、そのころのパチンコやスロットに匹敵するか、ひょっとすると越えているかもしれない。
日本では依存症対策の規制で厳しい設定が施されているパチンコななんかと違って、海外運営のオンラインカジノのスロットには日本のような規制がないから、やりたい放題に人の射幸心を煽ることができるんだよね。
高いペイアウト率を提示して勝ちやすいと思わせておいて、派手な演出でビッグウィンを期待させるオンラインカジノのスロットは、実際は勝てるものではないというのが、オンラインカジノで300万円の借金を作った私の結論。
勝ちを期待してダラダラと打っていると、あっという間に資金がゼロになっているような金吸い機。それがオンラインカジノのスロットなんだ。
そんなオンラインカジノのスロットは、じつは無料で遊ぶことができる。で、ギャンブル依存症の私としては、オンラインカジノのスロットは無料で遊ぶくらいのかかわり方がちょうどいいんじゃないかな、と考えている。
そこで今回は「依存症にならないためのスロット術」として、オンラインカジノで無料でスロットを遊ぶ方法やコツを紹介していくことにしよう。
無料オンラインカジノとプロバイダの試し打ち機能を利用しよう
オンラインカジノのスロットを無料で遊ぶためには、オンラインカジノの無料版を利用するか、スロットを開発しているゲーム会社のプロバイダを検索してデモ版の試し打ちの機能を利用するという二つの方法があるよ。
まず、オンラインカジノの無料版で遊ぶという方法だけど、オンラインカジノのなかにはアカウントを登録せずに賭け金を使わず、ブラウザ上でオンラインカジノのゲームが体験できる無料版と言われるサービスを提供しているところがある。
無料版を提供しているオンラインカジノでは、ディーラーを相手にしたライブカジノなどは無料体験ができなくて、基本的にスロットでしか遊ぶことができない。
この「スロットしか無料体験できない」という要素は、オンラインカジノの無料版のデメリットとして挙げられることが多いんだけど、もし「オンラインカジノのスロットを無料で遊びたい」と考えているならば、これはむしろメリットに転化するよね。
オンラインカジノの無料版は、遊べるスロットの機種が制限されていて打てる機種が少ないという弱点がある。
とはいえ、有料版オンラインカジノのスロットで遊んだ経験がある私としては、スロットの機種がたくさんあることがメリットに感じられたことはない。
むしろ、数が多すぎるので、遊ばない、縁がないスロットがその分増えるだけでもある。
オンラインカジノのスロットは基本的にどれを打っても娯楽性が同じである上に、無料版では勝利金が発生したりもしない。だから、無料版の少ない機種でも十分にスロットを楽しめるんじゃないかな。
無料版オンラインカジノのスロットの機種数が足りないことにもし不満を感じるのであれば、もう一つの方法である「プロバイダ検索してデモ版の試し打ちの機能を利用する」と組み合わせれば、無料スロットの体験の幅を広げることができるよ。
プロバイダのゲーム会社名で検索してデモ版で遊ぶ
オンラインカジノのスロットは、スロットを開発してそれぞれのオンラインカジノに提供しているゲーム会社が製品情報としてデモ版を用意している。
だから、ゲーム会社ごとに狙い撃ちで検索していけば無料版のオンラインカジノよりも充実した量のスロットを打つことができるんだ。
たとえば、オンラインカジノにスロットを提供しているプロバイダとして「Play’n GO」をピックアップしてみると、会社名で検索するだけでPlay’n GO社が提供している300機種ほどのスロットのデモ版を網羅的に無料で体験することができる。
無料版のオンラインカジノで遊べるスロットの機種が平均して大体50機種くらいであることを考えると、この「プロバイダ狙い撃ち」の検索で遊べる無料のデモ版の量が比較にならないほど多いことはまず間違いないね。
私が知っている範囲で、オンラインカジノにスロットゲームを提供しているプロバイダ会社の無料スロットを調べてみたら、無料で遊べるゲーム会社と機種数は次のようになったよ。
- Playtech(452機種)
- Pragmatic Play(395機種)
- Spinomenal(349機種)
- Play’n GO(307機種)
- NetEnt(171機種)
- Microgaming(168機種)
- Wazdan(168機種)
- BGaming(135機種)
- Blueprint Gaming(132機種)
- Relax Gaming(118機種)
- Endorphina(118機種)
- ELK Studios(90機種)
- Playson(87機種)
- 1X2 Gaming(87機種)
- Nolimit City(86機種)
- Hacksaw Gaming(70機種)
- Thunderkick(69機種)
- BigTimeGaming(61機種)
- Push Gaming(39機種)
- Fantasma(27機種)
- AvatarUX(19機種)
- Print Studios(10機種)
もちろん、オンラインカジノにゲームを提供しているプロバイダ会社は、新機種が開発されたり、新規の会社が登場したり、ゲームを提供していた会社が撤退したりするから、私が知らないプロバイダ会社も多数あるしこのリストの数値に変動があることはあらかじめ言っておかないといけない。
だけど、現段階でこれほどの機種のオンラインカジノのスロットが無料で遊べることだけは、たしかな事実だ。
さきほど、私が「遊んだことがない縁がないスロットがある」って言ったことの意味も、このリストで提示されたスロットの膨大な機種の数を見れば、納得してもらえるんじゃないかなと思う。
たぶん、無料のスロットだからといって、ここにあるすべての機種で遊んだ人っていうのは一人もいないんじゃないかな。いたとしたらギネスかなんかで表彰できるレベルかもしれないね。
重要なのは、これだけ無料のスロットがあるならば「ギャンブルがやりたい!」っていう依存症の発作が出てきたときに、依存症を悪化させないでギャンブル気分を味わうことができるってこと。
当然ながらこれだけの機種のスロットがあるってことは、神台もあればクソ台もあるってことで、無料でしらみつぶしに遊んでいって「評価」と「仕分け」をしていくのも暇つぶしとしては、それなりに楽しいんじゃないかな。
オンラインカジノの無料のスロット体験で得られるもの
オンラインカジノの無料スロットの体験で得られるものは「何もない」ということは最後に伝えておきたい。
オンラインカジノの無料のスロットでは、勝利も敗北もないから、ただただリールをまわすという虚無の作業と、勝ち負けと関係ない無意味な演出だけが残されることになる。
無料のスロットを打つっていう体験にあるのは「完全な時間の浪費」だけ。お金は減らないけど、そのかわり、時間だけはひたすら奪われていく。
だから、「時は金なり」っていうことわざで考えるなら、無料のスロットを打つっていう行為は人生の貴重なお金としての「時間」を失う行為であると考えることもできる。
有料版のオンラインカジノでスロットを打つ場合は、勝利すれば、その勝利金に応じてそこに費やした時間とお金が報われることもあるけれど、無料のスロットに関しては「報われる」ということは永遠にないから、その点は注意してほしい。
もし「何かを得たい」と考えているのであれば、やっぱり有料版のオンラインカジノでスロットを打つしかないというのが私の考えだ。
だけど、冒頭にも書いたように、有料版のオンラインカジノのスロットはあまりに強烈な射幸心の煽りで、あっという間にお金がなくなっていくものなんだ。
無料のオンラインカジノのスロットは「スロットから射幸心を抜いた状態」であって、それって結局、スロット特有の興奮や楽しみの大半が失われているんだよね。
さっきの無料リストの機種をぜんぶ遊んだ人がたぶん一人もいないって私が断言できたのも、根本的に「無料スロットで遊ぶことが何も得られない苦行」でしかないからでもある。
オンラインカジノのスロットを無料で遊ぶまとめ
- オンラインカジノの無料版かプロバイダ会社のデモ版で遊べる
- プロバイダ検索のほうが大量の無料スロットで遊べる
- 無料のスロットをまわすことで得られるものは何もない
オンラインカジノのスロットを無料で遊ぶ方法や特徴をまとめると、こんな感じになるよ。
オンラインカジノのスロットは、ライブカジノなんかと比較すると「無料で遊べる量」だけは膨大だ。
だけど、無料のスロットからは肝心の射幸心が抜かれているから、どれだけ遊んだとしても、無料のスロットから得られるものは何もない。
私の場合は、オンラインカジノの無料のスロットとは、ギャンブル依存症の発作をおさえるため、という利用方法以外にはとくに利用価値はない、というのが正直なところかな。